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     お酒にまつわるうんちく
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#18 もう一つのチェイサー 2002/08/05
#17 ジン・トニック 2002/08/05
#16 フルーツ・カクテル 2002/08/05
#15 鬱陶しさを吹き飛ばしてくれるミントの香り =モヒート 2002/06/10
#14 11月第3木曜日その2 2001/10/27
#13 11月第3木曜日その1 2001/10/27
#12 カルーア下さい  2001/07/16
#11 ハーブのお酒を楽しむには 2001/02/16
#10 こんな寒い日は 2001/02/09
#9 ボージョレーの傾向と対策 2000/11/23
#8 それでも飲みたい貴方に 2000/11/07
#7 いにしえの港のお酒 2000/08/31
#6 ビールといえどもビールでなし 2000/08/07
#5 潮の香りに戯れて 2000/07/06
#4 甘く・新しく・シェリダンズ 2000/06/25
#3 潮の香りとアメリカのエッセンスを持つスコッチ 2000/06/20
#2 危うし!ボンデッドバーボン!! 2000/06/05
#1 おっ?アイリッシュのシングルモルトですか? 2000/06/05


#18 もう一つのチェイサー 2002/08/05 Contents Indexへ
 皆様、普通にお酒を飲みに行って、エスプレッソ等を飲む機会は少ないと思いますが、ひとしきりお酒を飲んだ後に、酔い覚ましのコーヒーやエスプレッソを頼まれることがあると思います。
 お酒を楽しむ中で、エスプレッソ等は違う味わいができるアイテムの一つです。たとえば、フランスのカフェでは、エスプレッソとカルバドスを一緒に楽しむ一般的なメニューがあるぐらいに、お酒のバリエーションを広げてくれます。そこで、Barholicな皆様にお勧めしたいソフト・ドリンク(コーヒー・紅茶バージョン)がございます。
 暑い夏ですので、エスプレッソのシェカラート(エスプレッソをシェイカーなどでシェイクしただけのもの)と、グラッパ、お好みのリキュールで味の個性が強いもの(シャルトリューズ・アニス系・アマレット・カルーア等)をチョイスするのがよろしいかと思います。
 どちらがメインということもないバランスですが、お酒を飲むときに、一緒に冷えたエスプレッソ・シェカラートを楽しんでみるのはいかがでしょうか?応用編として、紅茶+マール等もございます。

 バーテンダーさんと一緒に、自分のベストチョイスを見つけるのも一興かと

#17 ジン・トニック 2002/08/05 Contents Indexへ
 暑い季節がやってくると、Barでよく注文される飲み物がいくつかありますが、その中の一つに「ジン・トニック」がございます。このメニュー、今更Barhoholicな方々には釈迦に説法。猫でもしゃくしでも知っている超定番カクテルの一つです。
 Barも色々とお店ごとのレシピもございますし、お客様も百人百様で、お好みのジン・トニック・レシピをお持ちのことと思われます。
なので、Barholicな皆様には、恐れ多くてコメント不能なカクテルの一つです。

 マイレシピ、マイスタイルでお楽しみ下さい。(ぉぃ

#16 フルーツ・カクテル 2002/08/05 Contents Indexへ
 梅雨も明け、夏真っ盛りとなりました。Barholicな皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 夏ともなれば、とりあえず生Beerを一杯「キュー」と行かれることでしょうが、そこはBarholicな皆様、一つ違った切り口で暑い夏の一夜を過ごして見ませんか?
 やはり、暑さの残る外からクーラーの効いたBarに落ち着いたら、サッパリしたものを飲みたくなると思います。気分も口の中もさっぱりしたいときに炭酸が効き冷えたスパークリング・ワインもおつな物です。当然そのまま飲むのも一つですが、それよりも「ミモザ」「キール・ロワイヤル」といったカクテルで飲まれるのが定番でしょう。
 ところで、季節も夏になりいろいろと夏のフルーツを楽しめるようになりました。Barholicな皆様が行かれるお店にも、カクテルに合わせるフルーツのペースト(フルーツを砕いて、冷凍した物)を、きっと取りそろえていることでしょう。きっと、そのお店のおすすめがあると思います。スパークリング・ワインにフルーツのペーストを合わせて一杯楽しんでみるのはいかがでしょう。

 ※注 お店によっては、スパークリング・ワインを注文するとボトル1本なんて所もございます。事前にバーテンダーさんにお尋ねあれ

#15 鬱陶しさを吹き飛ばしてくれるミントの香り =モヒート 2002/06/10 Contents Indexへ
 モヒートはお好みのラムにフレッシュのミントの葉と砂糖を加えたもの。こう書くと非常にシンプルですがそこが大いに問題!カクテルの王者マティーニに負けず劣らず人によって(あるいは店によって) こだわりレシピが山積なのです。「シェイクしなくちゃだめだ!」「いやいや、ボストンシェイクに限る」「砂糖の変わりにミントリキュールを使うと・・・」「ラムよりやっぱりピンガでしょ!」 「僕ははライムを加えたダイキリ風だね。」と、言い出したらきりがありません。

それじゃあ、ということで裏側から攻めて見ましょう。

モヒートに合わせる物といえば、やはりCigar(葉巻)ですよね。 キューバ産ロメオyジュリエッタのCigarとハバナクラブ7年ベースのモヒートをスウィートというのはどうでしょう。 あるいはダビドフのグランクリュにバカルディホワイトベースのモヒート。ライムジュース1tspを加えるのも一興ですね。

そこで、Barholicオリジナルをご紹介しましょう。その名も「ブエナヴィスタソシアルクラブ」
*レシピ  
マイヤーズラム(ダーク)60ml  
ミントの葉       6〜8枚  
砂糖          1・5tsp  
コーヒー豆(ミディアムローストのもの)6粒
  1. ボストンシェイカーにミントの葉と砂糖を入れクラッシュトアイスを詰めます。
  2. マイヤーズにコーヒー豆を浮かべ火をつけ10〜15秒位ローストします。
  3. 火が消えないうちに一気に先ほどのボストンシェイカーに注ぎシェイクします。
  4. クラッシュトアイスごとグラスにそそぎミントの葉を飾って出来上がり。
ミントの爽やかな香りとコーヒーの香ばしい香りをラムが甘い感じに包み込みます。

 カクテル名の「ブエナヴィスタソシアルクラブ」あのライクーダーによって映画にもなったキューバの社交クラブの名。そこで活躍したミュージシャンのアルバムが 「イブライム・フェレール」や「コンパイ・セグンド」名義でリリースされています。これでBGMも決まり。

 それに合わせるCigarもお勧めしておきましょう。今巷で注目の銘柄「プライヴェートストック」。
これは言うなれば「ダビドフ」のセカンドラベルにあたるCigarでダビドフのオフィシャルショップでも扱われています。 63段階あるというCigarのラッパーのカラーの中で、熟成後の時点で3段階の物にしかダビドフのリングは巻かれません。 そのセカンドラベルである「プライヴェートストック」は味的にも全く遜色は無い上に価格は約半分というスグレモノ。

 イブライムフェレールの歌声とCigarの紫煙に身を任せ、火照る体と煙に焼けた口を冷ますモヒート。カンペキデス!!

#14 11月第3木曜日その2 2001/10/27 Contents Indexへ

 またまたボージョレーネタです。ボージョレーは(もうご存じの方も多いと思いますが)ブルゴーニュ地方の1地区のことです。フランス・ワインでボルドー/ブルゴーニュと言う言葉を知らないBarholicな人はいないと思いますが、ブルゴーニュ地方には他にシャブリ/コトー・ド・ローセロワ/コート・ド・ニュイ/コート・ド・ボーヌ/コート・シャロネーゼ/マコネー といった地区があります。
 そんな、ボジョレー地区で飲めるものにポール・サパン・キュヴェ・トラディション(Paul Sapin Cuvee Tradition)があります。
 これは、見た目的に珍しい赤い封蝋がしてあり値段もちょっと高めな\3,000overといったところでしょうか。このワインはプロプリエテール(proprietaier)・ワイン(ブルゴーニュ地方ではドメイヌと同じような意味でブドウ生産者が醸造・瓶詰めまで行ったワインのことをいう)です。
 そして、このワインは伝統のある畑で古木(こぼく)を使用し、ほぼ有機農法で作られたブドウでワインが作られています。なので、表記はヌーボーなんですがビラージュであるためその畑のヌーボーでは高級品となります。
 見た目の所でもう一点変わったところがありまして、普通はブルゴーニュ地方で作られたワインはいわゆるブルゴーニュタイプのボトルに瓶詰めされるのですが、これは「ポット・ボトル」という変わったタイプのボトルに入っております。形状としてはボルドー・タイプとブルゴーニュ・タイプの中間のような形をしたボトルです。

 見た目も味もちょっと変わったボジョレー・ヌーボーはいかがでしょうか?


#13 11月第3木曜日その1 2001/10/27 Contents Indexへ

 今年ももうすぐその日がやって参ります。そうです。11月第3木曜日といえば、ボージョレー・ヌーボーが発売されます。で、基本的なうんちくについては#9にてお伝えした通りですので、今年はちょっと違った方向から、いろいろあるボージョレー・ヌーボーの中で少々変わったものをお楽しみください。
 オスピス・ド・ボーヌが最近ボージョレー・ヌーボーを作り出したのですが、それが「ボージョレー・ビラージュ・オスピス・ド・ボージュー」なるものです。価格的にはレギュラーのもので\2,000代後半といったところでしょうか。
 オスピス・ド・ボーヌとは、1443年にニコラ・ロランさんによって創設され、ブルゴーニュ地方のボーヌ(Beaune)地区にあるオスピス(Hospices:施療院)で作られたワインです。
 ここのブドウ畑が、おおむね王侯貴族によって寄贈された、押しも押されもせぬブドウ畑であり、そこで作られたブドウをワインにします。そして、作られたワインの瓶詰め権をオークションで競売にかけて売却し、それが施療院の収入になります。このワインは普通ホスピス・ド・ボーヌ(Hospices de Beaune)として飲むことができます。
 オスピス・ド・ボーヌはラベルデザインが共通なのですが、このボージョレーはそのおなじみのデザイン
ではありません。

  オスピス・ド・ボーヌをよくご存じな方はご注意を!!


#12 カルーア下さい 2001/07/16 Contents Indexへ

 現在非常に良く知られたカクテルに『カルーア・ミルク』 がありますが、その原型となったものは『エンジェル・チップ』というカカオ・リキュールと生クリームをプース・カフェスタイルで飲むカクテルです。
 「プース・カフェスタイル」とは、ショートカクテルに使うカクテルグラスやリキュールグラスなどに、材料となるお酒などを分離するように注いで作るものです。代表的なカクテルとしては、プースカフェ・レインボー、B&B(ベニディクティン アンド ブランデー)、エンジェル・チップなどがあります。
 その、『エンジェル・チップ』のベースとして『カルーア・リキュール』を使ったものが、当初の『カルーア・ミルク』です。見た目としては、コーヒーゼリーに生クリームをかけたようなものです。それが、日本でいわゆるオーセンティック・バーなどから、巷のパブ・居酒屋などに浸透していく仮定で牛乳を使ったり、ステアされるようになったと言われております。なので牛乳を取り合わせたカルーア・ミルクは日本オリジナルのスタイルであるでしょう。最近では、逆にこのスタイルがアメリカなどに輸入されているようです。

 気むずかしそうなしっかりしたバーに行って『カルーア下さい』とか『カルーア・ミルク下さい』言うと、前者はカルーアリキュールがストレートやロックで、また後者では、プースカフェスタイルのリキュールグラスに注がれたものが出てくるかも知れません。お気をつけあれ


#11 ハーブのお酒を楽しむには 2001/02/16 Contents Indexへ

 昔々のヨーロッパ、ちょうど錬金術が世を賑わしていたときに、不老長寿の薬(エリクシールと言います)を作る方法もまた研究されていました。元々お酒が薬用をその起源と持つものが多いのですが、リキュールの中で、このエリクシールもまた不老長寿の薬としてその頃の修道院で作られていました。
 錬金術とともに研究されているだけに、そのレシピは秘伝のものとされて来ました。 その中でも、現在においても有名なものがあります。それが本日おすすめする、CHARTREUSE(シャトリューズ)とBENEDEICTINE(ベネディクティーヌ)です。

CHARTREUSE-シャトリューズ
フランス産のリキュールでシャトリューズ修道院で作られたのが起源。130種類以上と言われるハーブを原料とし、それをグレープスピリッツ(要するにブランデー)で蒸留したもの。
  • シャトリューズ・ヴェール (シャトリューズ・グリーンとも呼ばれる) 55%/vol
    • これが昔からあるシャトリューズで、グレート・ギャッツビーの小説の中でも出てくる物です。
  • シャトリューズ・ジョーヌ(シャトリューズ・イエローとも呼ばれる。) 40%/vol
    • グリーンから時代を経て、グリーンをより美味しく飲めるように改良されたバージョンとして後年作られた。
BENEDICTINE-ベネディクティーヌ
同じくフランス産のリキュールでベネディクティーヌ修道院で作られたのが起源。約30種類のハーブを原料とし、それにアルコールを使って作られた物。
  • ベネディクティーヌ 40%/vol
    • これも同じく昔からあるベネディクティーヌで、フランツ・カフカの小説の中に出てきたりします。
  • ベネディクティーヌ&ブランデー(B&Bともよばれる。) 40%/vol
    • ベネディクティーヌにブランデーを入れて飲む飲み方があるのですが、それをボトリングした物。味としてはもう少し甘さを押さえ、男の人でも飲めるようにしたもの。

 リキュールと言うとすぐに思いつくのがお菓子のレシピやカクテルの材料ですが、この当時からつい最近まで、非常に高級なお酒として位置づけられてきました。また、食後酒としても古典的定番であり、上に書いたように、シャトリューズやベネディクティーヌは各種小説の中でその固有名詞で語られるものでもあります。
 ヨーロッパ主体(フランス産であるから当然なんですが)のリキュールなので、そのまま飲むのはかなり甘みが強くなっております。また、ハーブ系のお酒が苦手の人もいらっしゃるかと思われますが、そこで一つ雰囲気を味わうための飲み方を。
 スタンダードカクテルに入れてお飲みいただくと、いつも飲んでいるカクテルにもう一つ違った味わいが生まれます。たとえば、普通のジントニックにシャトリューズを1teaspoon加えていただくと、一段と美味しい飲み物となることでしょう。名付けて『フレーバード・ジントニック』。いかがでしょう?

 ハーブ系リキュールが苦手な人に、ハーブの味わいを楽しめる一杯となることを祈りつつ。


#10 こんな寒い日は 2001/02/09 Contents Indexへ

 いつの間にか2001年になってしまいました。遅ればせながら明けましておめでとうございます。m(_ _)m
季節もいよいよ2月の大寒に向かってまっしぐらとなり、寒い日が続いております。皆様風邪などをひかれていないでしょうか?

 こんな寒い日でもBarに集う皆様のことですので、いろいろと飲み方も工夫していらっしゃると思います。寒い日といえば、お鍋に熱燗というのは日本人に限らずたまらないものがありますが、今日はBarholicならではではありませんけど、寒い日に飲むカクテルをおすすめいたします。
 カクテルといえば、いろいろなグラスに彩り華やかなものが多いのですが、普段飲まれていらっしゃるものは、通常氷などで冷やされたものがほとんどだと思います。しかし、カクテルの中にも温かいカクテルテルもございます。カクテルのジャンルとしては「ホットカクテル」と呼ばれるものです。ホットカクテルにもいろいろございますが、Hot Wiskey Toddy,Hot Butterd Rum,Wine Chaud(ヴァンショウと読みます。),Irish Coffeeなどが有名なところです。
 具体的なレシピについては ここを参照して、ご自宅で自分流にアレンジして作るのも、楽しみが増えるところです。
 さて、カクテルの中でほとんどがその発生起源について諸説分かれるものが多い中、比較的具体的
に何時誰が作ったかがわかるカクテルの一つにIrishCoffeeがあります。

 まだそれは飛行機が人々の交通機関として使用されはじめた1952年、アイルランドのシャノン空港から出航をまつ人たちがおりました。折しも冬の寒さの中、飛行機も寒さのあまり出発を見合わせておりました。今のように空港の設備が整っていず、寒い中で出航を待つ人たちが寒さをしのいでおりました。
 そんな寒さの中、空港のバーラウンジに勤めるジョー・シェリダンというバーマンが、寒さを耐えている人たちにと即興で一つのホットカクテルを作りました。それがIrishCoffeeです。

 飛行機は結局その晩は離陸することはなかったのですが、ジョー・シェリダン氏は一晩みんなにお酒を振る舞ったそうです。

 風邪を引いたときなんかに日本的なたまご酒もいいですが、一つ趣向を変えて自宅やバーでホットカクテルを頼むのもよろしいかと。


#9 ボージョレーの傾向と対策 2000/11/23 Contents Indexへ
 今年ももうボージョレーヌーボーを飲まれたでしょうか。なかなか出来の良い年で、お味の方もなかなかであります。今年は、最盛期の出荷(だいたい45万ケースと言われております。)に近づく41万ケース)出荷量と言われております。
 最初にボージョレーが流行ったときは、「このワインがいったいどのようなものなのか」と言うことをあまり告知せず、またコマーシャリズムの影響も相まって、確かにヒットはしたのですが、「値段の割に大しておいしくないよね」と言われてしまい(そりゃ航空便で入ってくるのを飲んでいたんですから高いに決まってますよね。)、だんだん下火になって行きました。
 さてさて、このボージョレーなんですがこの生い立ちについては、Barholicなあなたに改めてご説明するような内容では無いのですが、それでは話が終わってしまうので軽めに一つ。

 ボージョレーは、フランスのボージョレー地区で作られた、「ガメイー種」と言うブドウのみを使って作られたものです。ワインの作り手によっておおむね3種類に分けられます。
  1. ネゴシアンもの−ネゴシアン(ワイン商)がブドウを農家から買って作ったワイン
  2. ドメイヌもの   −ブドウを作る農家(ドメイヌ)が作ったワイン
  3. ビラージュ   −ブドウ農家が作ったものだが、その農家のある村の畑は良質であると認められたもので、その村(Villages)で作られたブドウを使用したワイン
 ボージョレーはもともと、普通のワインのような長期熟成をさせないで飲むことでおいしさの楽しめるもので、新しいブドウの木からできたブドウをを使って作るので、たくさんのブドウができ多くのワインが醸造されます。

 日本でもおなじみのボージョレーヌーボーのお祭りは、元来地元の収穫最適なお祭りからきたものなんですが、ここで一人の重要な人物が登場してきます。その人が「ジョルジュデュビュッフュ」です。彼は、地元のお祭りレベルのボージョレーのお祭りを、フランス全土にそして全世界に広めた人と言われております。日本がその当時世界で一番早くその年のボージョレーが飲め、バブル経済の影響もあり、あんなに大ブレイクしたわけです。
 また、彼の功績の中でもっと重要なものが、フランスのワインの格付けであるAOCを取ったと言っても過言ではない功績を納め、それまで進出することがなかった一流レストランのワインリストに載るように仕掛けた仕掛け人であります。
 ここ数年のワインブームのおかげで、飲み手側にコンセンサスができたおかげで昔のような飲み方ではなく楽しんで飲まれるようになった昨今であります。

 航空便では行って来るものをお祭りの一環として飲むのも一興ですが、12月になれば船便でお手頃な価格のものが入って参ります。その時に今年の収穫を祝ってグラスを傾けるのもよろしいかと。

#8 それでも飲みたい貴方に 2000/11/07 Contents Indexへ
トナカイのマークの入った緑のボトルのリキュールです。この、「イエーガー」は狩りという意味があり、「マイスター」は隊長という意味があります。このお酒は、ドイツで鹿狩りに行くときになる持久戦に備えて、マイスター必ず携えて行ったと言われるお酒です。鹿狩りは、狩りとして長時間になるので、持久戦時に暖をとり滋養をとるのに適したお酒です。

容量:700ml アルコール:35% 原産国:ドイツです。
イエーガーマイスターは56種類のハーブや果物、植物の根、スパイスをブレンドしたドイツ生まれのハーブビターリキュールです。ストレートでロックで様々なカクテルでお楽しみください。
とボトルのラベルにあります。
ビターといってもいろいろありますが、オレンジビターを使ったものです。私も体調の悪いとき(二日酔いの時とか風邪、体を壊した時に)に飲むとよいかもしれません。
 そのときは、このイエーガービターを「ソニック割り」(ソーダとトニックを半分づつで割る)をしてレモンを入れて飲むとなかなかあっさりしてお勧めです。一応、ラベルのおすすめの飲み方として、
  • イエーガー”シューター”
    • アメリカで大流行しています。フリーザーでボトルとグラスを冷やし、シューターグラス(ダブルぐらい入る。大きめのショットグラス)に入れて56種類のハーブのテイストをお楽しみください。
  • イエーカー”トニック”
    • 氷を入れた8オンスタンブラーにイエーガーマイスターを入れ、トニックウォーターで満たします。レモンを添え軽くステアすれば出来上がり。弱ったときにはトナカイマーク

 体調が悪くても、いつでもBARHOLICな貴方に・・・

#7 いにしえの港のお酒 2000/08/31 Contents Indexへ

 暑い季節も終わりを迎えつつありますが、残暑お見舞い申し上げます。(日本語が変ですね。)シングルモルトのお話がかなりの比率を占めていますが、さらに追い打ちをかけるようにもう一ネタ。
 シングルモルトに限らずお酒の世界でも、新しいものが生まれるものがあり又いろいろな原因で消えていってしまうお酒もございます。この消えていってしまうお酒の中で、蒸留所が閉鎖したために、飲めるお酒は世に出ているものだけになってしまったモルトのことを「サイレント・モルト」と言います。
 このサイレント・モルトは当然限定商品となっているので、市場に残っている本数が少なくなればプレミアが付き、値段が跳ね上がって行きます。
 そんな、サイレントモルトの中で本日ご紹介致しますのは、「ポートエレン(PORT ELLEN)」です。これは名前の通り蒸留所がエレン港(Port ELLEN)のある土地にあます。そしてこのPort ELLENはかつてアメリカに向けてたくさんのスコッチが輸出された一大流通基地で、その当時は非常に栄ていたそうです。
 このPORT ELLENは多くのボトラーズに瓶詰めされて、いろいろな種類が出ております。例えば手元にあるものですと

  • Wilson&Morgan のボトリングによる15年もので度数が46% のもの
  • Gordon&Macfilesのボトリングによる81年もので度数が40% のもの (ちなみにこれは、CONNOISSEURS CHOICEです)
手元にはないのですが、その他に
  • ケディンヘッド社のボトリングによるもの
  • KINGSBURY'S社のボトリングによるもの

などなどがあります。こちらの2種類は先の2つに比べて値段が高いらしいです。
 PORT ELLENはこのようにいくつもの瓶詰め業者から提供されているのですが、比較的瓶詰め業者による味の差はあっても、樽による味付けをするものが少ないです。

 アイラモルトの潮の香りで、古い港町を思い浮かべて飲んでみるのはいかがでしょう。


#6 ビールといえどもビールでなし 2000/08/07 Contents Indexへ

 さてさて、もうすでに暑中見舞いの季節から残暑見舞いの季節になってきてしまいました。今更ながらですが、夏には欠かせないビールネタを一つ。
 「とりあえずビール」の「とりビー」から、バーベキューで炎天下の中で飲むビール等その楽しみ方もそれぞれです。しかしこのビールなんですが、世界中にありとあらゆるものがございます。おいしく楽しく飲むビールに、もう一つの楽しみ方を付け加えてはいかがでしょ。
 いわゆるビールと呼ばれるものも、その原材料、製法などにより様々な物がございまして、最近ではいろいろな国のビールを目にすることできるようになりました。「ビールといえばと言えばどこの国?」と聞かれて、まず出てくるのはドイツでしょうか?
 ドイツのビールはその歴史も深いところですが、世界で初めて食品を取り締まる法律に出てきたのは実はこのドイツのビールに関する法律なんです。この法律は「純粋令」と申しまして、要する「ビールって物はだな、水と麦芽とホップしか使っちゃだめよ。それ以外はビールって認めないも〜〜んだ。」てな内容なんです。
 この「純粋令」に従ってできているドイツビールの種類も(商品名ではありませんよ) 「ピルスナー・アルト・ボック等々」様々な物がございます。ちなみに、日本でこの純粋令の基準を満たしているのは、「エビス」と「モルツ」等の麦芽100%の物だけです。
 さて、ビールの国と言えばの第2弾はやっぱり「イギリス」ですね。イギリスのビールといえば「スタウト・エール等々」ございまして、特徴としては麦芽をローストしている所です。また、醸造に使われる酵母菌の種類の違いによって、「上面発酵」なる製法で作られています。
 ちょっと変わりどころですが、もう一つのビール産出国としまして、「ベルギー」がございます。この国の変わっているところは、「日祝日はアルコールを飲んでは行けません」という禁酒国であるにも関わらず、ビールと呼ばれる物が多数製造されています。
 やっぱりお酒は魅力的な物で、「それでもやっぱり飲みたいぜ!!」と考え出されたのがフルーツビールです。このからくりはともうしますって−と、ベルギーで禁止しているアルコールはビールについて言えば、伝統的な「純粋令」に従ったビールを指しておりまして、これの抜け穴として「他の物を混ぜてしまえ」と考えられたのが「フルーツビール」です。
 最近、日本でも「発泡酒」が値段が安くて人気が出ておりますが、ベルギーのようにあんまり規制してしまうのもいかがなものかなと思う今日この頃です。せっかく日本でも「純粋令」の基準を満たすようなビールがあるのに、税金をたくさんかけてしまうと当然お値打ちな物に言ってしまうのが世の常人の常です。
 アルコールを規制するのはどこの国でも当然のように行われていることですが、しかし何とも筆舌に尽くし難い物がございます。(いや単純に酒税を下げて欲しいんですが・・・(^^; )

 少し湿っぽい話になってしまいましたが、いろんな国のビールをラベルを見ながら「ふーん」といいながら楽しんでみるのもまた一興かと。


#5 潮の香りに戯れて 2000/07/06 Contents Indexへ

 海の青さが美しくなってきた今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?遠くイギリス・ハイランド地方から潮の香りを届けてくれるお酒があります。数あるシングルモルトの中で、イギリス本土の一番北にあり、ハイランドモルトなんだけどアイラ島のほのかな潮の香りを楽しめ、銘酒「バランタイン」の原酒の一つである「OLD PULTENY(オールド・プルトニー)」。この中でも、オリジナルボトルではなくG&M(Gordon&Macphail)の瓶詰めによる8年ものです。
 最初においをかいだ時は比較的刺激のある香りがしますが、一口飲んだときに口の中で広がる香りがゆったりしていて心地よい。「そうそう、シングルモルトってこういう味だよね」といった感じのする味です。

 夏の夜に口に含んで、海とゆったりとした時間を楽しんで頂いては如何でしょう?


#4 甘く・新しく・シェリダンズ 2000/06/25 Contents Indexへ

 お酒の世界においてもやはりどんどんと新しいものが登場し続けているわけですが、その中でもクリームリキュールというカテゴリーは比較的新しめの人気者。
 例えば「ベイリーズアイリッシュクリーム」。こやつは発売当初はなかなかショッキングなアイテムでしたが、その女性受けする甘〜い感じですぐに定番の座を獲得しました。あと他には惜しまれつつも他界したマイヤーズラムクリームなんて言うのもありました。
 さて、長い前フリでしたが今回ご紹介するのは「シェリダンズダブルクリーム」なるシロモノ。何がダブルクリームかと申しますれば、ビン自体がまず2つに仕切られていまして、その中に方やコーヒーチョコレートリキュール(黒色)方やヴァニラクリームリキュール(白色)がキレイに2色に分かれて入れられております。

 まあ何せ、筆舌に尽くしがたい変わり者でありますれば是非とも皆々様方の一見にてお確かめを!!


#3 潮の香りとアメリカのエッセンスを持つスコッチ 2000/06/20 Contents Indexへ

 スコッチと言えばもちろんスコットランドウイスキーその中に「ラフロイグ」というくせものがおりましたとさ。このラフロイグ、スコットランドはアイラ島という小さな島の生まれで、海岸沿に建つディスティラリーの熟成庫は潮風を一杯にあび、当然樽の中のウィスキールも潮の香りがとけ込みます。
 しかもこのラフロイグ、熟成に使うタルは100%アメリカはテネシー州産のウイスキー(ジャックダニエルス等)の古ダルを使用。どこかに、バーボンの様な風味も。
 とってもくせがあって。多くの人は『なんか病院のニオイ』と言うほど。冴えないときに一発刺激が欲しい方はぜひご賞味あれ。

  ラフロイグはチャールズ皇太子の愛飲ウイスキーとしても有名


#2 危うし!ボンデッドバーボン!! 2000/06/05 Contents Indexへ

 いやなにこいつぁ〜あくまで風のウワサなんっすがね!バーボンメーカーがボンデッドは「もうあんまり作りたくねーなー」っつーよーなイキフンらしいっんすよ!!
 まぁそもそも「ボトルドインボンデッド法」って法律は、飲めたもんじゃないようなバーボンがたくさん出回っていた19世紀の法律で、その法律をクリアーしたという、いわば品質保証的な価値観も、前時代的と言えなくもないわけです。
 でもやっぱり酒飲みにとっては、前時代性こそケッコウ大事なんですけどね。

 何はともあれとりあえず。終売になっていくボンデッドウイスキーがあります。あるうちにお早めに・・・。


#1 おっ?アイリッシュのシングルモルトですか? 2000/06/05 Contents Indexへ

 このところ通の向きにかなり好評なのが「カネマラ」なるアイリッシュシングルモルトカスクウイスキーです。これは店主も存在は知っていたのですが飲んだことがなく、とあるBarへ飲みに出かけたときにローランドのシングルモルトを注文したところ

「変なローランドモルトより絶対うまい!!」

という売り言葉とともに出てきたもの。
 確かに3回蒸留というローランドとの共通項はあるものの「ウンチクなんか飛んでけー」的うまさです。

 アルコール度59.7%とカスクプルーフなので、お好みで加水してじっくりどうぞ。


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